教えてください。S状結腸が長い場合、そのまま右トルクですすめると手元のスコープがループを形成してしまいます。そうなる前に途中で何度か左に戻さなければいけないと思うのですが、その状況や方法、タイミングなどはいかがでしょうか。
あまり,偉いこと言えた身分ではありませんが僕なりに考えてみました・・・
その前に応援よろしくお願いします。
右トルクをかけたままやっていくと確かに,ループとなりますね.でもそれでそのまま盲腸まで行いける人もいるのも事実.
このやり方も挿入方のoptionの一つとして,自分のものにしてもいいと思います.
①脾彎曲にかけた後に,直線化することもあります.
以上のやり方は,簡単だけど(覚えやすいけど)Sがのびてはまってしまう症例もあることです.
②右トルクをかけて,fiberのすすむ内腔を画面の右半分に確保→fiberをすすめつつこのときにトルクを自然に戻します.
左右上下どの向きにfiberを向けていても,fiberをすすめている間に,そのトルクを戻すように僕は意識しています.
③もしくは,意識的に,しょっちゅうfiberを引いて(しかし腸からは抜けないよう),短縮しつつ入れていくことと思います.
個人的には,右トルクandダウン=左トルクandアップ,とほぼ同じと考えていますので,右だけに固執はしていません.
ただし最近思うのは,直腸は右ダウンで方向を探り,Sに入ってからは左トルクも有効なイメージを持っています.
僕は②を大切にしていて,常にfiberを進めつつ同時にトルクandアングルをfreeにすることを意識しています.
いろいろな施設を見学していますが,むりに軸短縮にこだわらずにループできてもいいんじゃない,とやっているところもあります.(ランキング本にのるくらいのすばらしい施設です.)
大切なのは,いろいろと自分のパターンを持つことと思います.(そう教わり,いい言葉だと感じています.)
以上,生意気述べさせていただきました.
もしよろしければ,ブログを読まれている先生方のコツも教えていただけないでしょうか?
その前に応援よろしくお願いします。
「右トルコが多くなり過ぎる」ということを私は「オーバーライトターンになる」と言っていますが,こうならないようにする工夫,すなわち「軽いライトターンでSを挿入していく」ことがSでの挿入法の基本と考えています.そのためのテクニックはいろいろありますが,簡単なものを一つ.それは,右下に管腔が見える場合に,ただそのままライトターンをかけてしまうとかなり強いライトターンが必要になりますが,ライトターンをかける前に軽くダウンアングルを加えて管腔を右上に見えるようにしておけば必要となるライトターンは軽くて済みます.このようなテクニックを続けることでライトターンの量を少なくすることができ,「オーバーライトターン」を回避できるようになるのです.この説明文,分かりますか.
仏の塾長様,御指導コメントありがとうございます.
ごもっともですね.「オーバーライトターン」という言葉は非常に適格と感じます.(これからも使わせてください.)実際の多少のup/downをかけるとそうなりますし,そうしている自分に気がつきます.
腸管の内腔で動く方向が360度とすると,fiberの左右のターン(トルク)で÷2→180度をカバーし,それにup/down(アングル)をかぶせてさらに÷2→90度の範囲でOKという方程式で今度は説明していこうと思います.
御指導ありがとうございました.塾長の上手な説明の仕方がうらやましいです.
今後ともよろしくお願いします.