今回は、ポリープ切除・通称ポリペクの前に知っておくべきことについてお話します。

お話する内容は三点あります。
1つ目はポリープを当日取ってくれるのか、それとも後日の切除になるのかということ。
2つ目は、ポリープをとった場合、外来で帰れるのか・入院になるのかということ。
3つ目は、ポリペクは手術ですよということ。

 

まず、ポリープがあったらその場で取るか否かです。

これについては検査を申し込んだ時点で聞いてみるべきです。
特にポリープがあったらその場で取ってくれる施設では、恐らく承諾書に「この検査にはどのくらいの合併症のリスクがあり、云々」と書かれており、それを理解した上で検査を受けますといった承諾書のところに、単なる検査ではなくポリープがあった場合取りますという記述と、それは検査ではなく手術であり、ポリープを取ることによる合併症・出血などのリスクがありますよという記述があります。

こういった記述がある場合、基本的には当日取ってくれると思います。
ただ、二つ目の「外来で帰れるのかどうか」という点についてはご注意ください。


そういった記述がない施設の場合、検査は検査で行い、ポリープがあった場合は後日外来でポリープ切除についての説明を聞いてもらって承諾書をとるということになります。

当日ポリープを取ってくれた方が受診する回数は少なくなります。
そうでなければ、検査の日と結果を聞きに行く日、手術の日と手術の結果を聞きに行く日ということで三日ほど増えてしまいます。

ですので、当日手術をしてくれる施設の方がよいのではないかと思います。


二点目は、外来扱いで手術をしてくれるのか・入院になるのかということです。

ベッドのある医療機関というのは、ベッドが空いている=空席で飛行機を飛ばしているのと同じことで、できるだけ空席は埋めたいのです。
また、ポリープを取った後になにか起こった場合・急変に対応するために入院させて行うというところが多いです。

どちらが良い・悪いというわけではありませんが、あなた自身が入院の方が安心できるのであれば入院すればよいですし、外来で済ませて帰宅したいのであればその方が良いわけです。

問題は、入院で行うのにベッドの空きがなかった場合です。
この場合、その日はポリープは取らず、後日改めて入院という施設もあるのです。

外来でポリープを取る施設・ポリープを取る時は入院させる施設・当日ベッドが空いていれば入院してポリープを取る施設が基本ですが、ベッドの空きが無いと当日ポリープを取ってくれず、後日入院となる施設もあるのです。

こうなると予定が立たなくなります。

こういったところを検査前に話を聞いたり、ホームページなどの記載を確認したり、看護師さんやドクターに聞いておくことが重要です。

この点は施設の経営方針・医療理念の違いによって生じるものですので、患者側からどうこう言った所で変えてもらえるものではありません。

ですので、自分にあったところを探して、受診していただきたいと思います。

 


最後の三点目です。
しっかりと覚えておいてほしいのですが、ポリープ切除というのは、あくまで手術なのです。

手術ですから、起こって欲しくないけれど、起きてしまう合併症があります。

わたしたちは「偶発症」偶然に発症してしまうものである、と呼んでいます。

何万分の一人の割合ですが、穴が空いてしまう穿孔が起こることもありますし、後から出血が起きることもあります。
出血というのは、実は当日に出血することというのはあまり無く、2週間後に出血することというのがあるのです。

私も毎年何千という大腸内視鏡を行っており、何百というポリープ切除を行っていますが、後になっての出血の経験はもちろんあります。

ですから、このような時にきちんとカバーしてくれる・守ってくれる・診てくれる病院がよいでしょう。

夜中は一切受付できません、というような施設はよくないです。
この点についても、よく考えてみていただけると嬉しいです。


たとえ外来でポリープ切除をしたとしても、あくまで手術をしているわけですから、

帰宅後に普段通り過ごすのではなく、その日だけでもベッドや布団で安静にしておくことがとても大切です。

日帰り手術というのは、単に寝るのが病院ではなく自宅になるというだけなのです。自宅に帰ったからといって遊んでいていいわけではないのです。
このあたりについて、しっかりと自覚を持っていただけたらよいなと思います。

今回は当日ポリペクなのか・後日ポリペクなのか。外来でできるのか・入院なのか・ベッドが無ければ後日になってしまうのか、ポリペクは手術なのだ、という三点についてお話しました。

以上、あなたの心と身体の健康管理にお役立て頂ければ、たいへん嬉しく思います。