S状結腸挿入法における『B法』とはどのような挿入法なのか教えてください.
赤木です。 お問い合わせの件について、回答いたします。 無送気軸保持短縮挿入法では、「すりすり」で屈曲をクリアします。 「すりすり」で屈曲をクリアするために、屈曲部位を右か左に位置させる必要があるのは本書に示した通りです。 scope自体を左右に回旋させることで、モニター上の管腔は右や左に回転します。 こうやって「すりすり」で進めていくのが「A法」であり、これが本書で示した方法です。 いっぽう一定の条件下では、scope操作によって腸管の配列を変えることでモニター上の管腔を移動させることができます。 この現象を利用して、軸保持しにくい配列の腸管を軸保持しやすい配列にもっていって「すりすり」でクリアする手法のことを「B法」と呼んでいます。 「なぜそうなるのか?」「どうすればB法ができるのか?」ということは、イラストをたくさん駆使して解説しないと無理なようです。 当分のあいだ手術や学会準備で手いっぱいなので、いずれ暇と気力があるときに、くわしい解説に挑戦してみたいと思ってます。 「A法」と「B法」両方を駆使できるようになれば、軸保持成功率は8割になり、Sが少し伸びてもたいていの場合すぐに軸保持状態に戻せるので、ほとんどの症例でSDjunctionの屈曲を認識せずに直線的に通過できるようになります。 ・・・でも実際には、「A法」だけでも6~7割の症例で軸保持できるわけです。 だから「B法」が「A法」より優位性を発揮するのは、全体の1~2割の症例でしかないということになります。 そのためわれわれの施設では、まず習得しやすい「A法」を教えることにしています。 アルト新橋クリニック 赤木一成
とても分かり安い記述で、自分もこれまでの乱暴なやり方に何とかしないといけないと思っていました。先生の記載には大変分かりやすく参考になります。一つ質問があります。イラストで菅腔の見え方が単純化されています。このように認識することが重要とは思いますが、現実にはくしゃくしゃの画面であることが多いと思います。このギャップを克服するには、ひたすら経験を積むしかないのか、あるいは少し管を緊張させるよう積極的に水をいれるといいのか、御教示頂ければ幸いです。
赤木先生へ、質問スミマセンでした。本日3例に極力空気を入れず検査し、屈曲ではどうしようもない場合注水し、解説書どおりにできたようです。自分なりに納得できましたので前回の質問は撤回します。すみませんでした。とてもいい本で信じて精進します。お騒がせしました。
gorgo31先生 コメントありがとうございました。 おっしゃるとおり、クシャクシャすぎる画面ではlumenが認識しづらいことも多いので、そのような場合には最小限に注水を行っています。 残渣が多くて見にくい時も同様です。 でもなるべく水も空気も限界まで吸引した方が、腸がフニャッとなって言うことをきいてくれやすいので、軸保持するのに好都合です。 だから「水も空気も最小限」というのは、やはり無送気軸保持短縮法の最重要ポイントの一つだと思います。 しかしgorgo31先生とは…えらく強そうな名前ですね。 本名は東郷先生ですか? やっぱり先生は内視鏡のときに「俺のうしろに立つな」と言われるのでしょうか?
こちらこそお返事深謝しております。吸引をメインですね、有難うございます。キャップを買いまして、大変ですが持ち方からフルモデルチェンジを開始しています。本だけであれほど技術を伝えるすべをお持ちの先生方の能力は考えられないほど深く、広いのでしょうね。 (ところで本名は、ちょっとこらえて下さい。gorgo31は13を入れ替えて、極端に弱いということです。背中に立たれると、逆に悪いけどたたないでよーと言うタイプです。)ご配慮有難うございました。
専門的なお話ではなく患者としての 質問でもだいじょぶでしょうか? 1年前に肛門の専門医のところで LSISという手術を受け左側の括約筋を 少し切開しました。しばらくは 順調でしたが、やはり先が硬い便が でると右側の背中側が少し赤くなっており 切れている感じがあります。 (ウォシュレットがしみる) 便秘はせずに快便ですが、先だけが硬い 便がたまに出るときに症状がでやすい体質 のようです。 手術をしてもやはり切れ痔の症状は たびたびは繰り返してしまうのでしょうか? イボ痔だとイボをとりのぞくとほぼ再発は ないのでうらやましいです、、。
お世話になっております。 今、質問を確認しました。 この質問欄は、大腸内視鏡の挿入に関する、大腸内視鏡医からの質問を扱っています。申し訳ありません。 直接赤木先生にご連絡ください。
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S状結腸挿入法における『B法』とはどのような挿入法なのか教えてください.
赤木です。
お問い合わせの件について、回答いたします。
無送気軸保持短縮挿入法では、「すりすり」で屈曲をクリアします。
「すりすり」で屈曲をクリアするために、屈曲部位を右か左に位置させる必要があるのは本書に示した通りです。
scope自体を左右に回旋させることで、モニター上の管腔は右や左に回転します。
こうやって「すりすり」で進めていくのが「A法」であり、これが本書で示した方法です。
いっぽう一定の条件下では、scope操作によって腸管の配列を変えることでモニター上の管腔を移動させることができます。
この現象を利用して、軸保持しにくい配列の腸管を軸保持しやすい配列にもっていって「すりすり」でクリアする手法のことを「B法」と呼んでいます。
「なぜそうなるのか?」「どうすればB法ができるのか?」ということは、イラストをたくさん駆使して解説しないと無理なようです。
当分のあいだ手術や学会準備で手いっぱいなので、いずれ暇と気力があるときに、くわしい解説に挑戦してみたいと思ってます。
「A法」と「B法」両方を駆使できるようになれば、軸保持成功率は8割になり、Sが少し伸びてもたいていの場合すぐに軸保持状態に戻せるので、ほとんどの症例でSDjunctionの屈曲を認識せずに直線的に通過できるようになります。
・・・でも実際には、「A法」だけでも6~7割の症例で軸保持できるわけです。
だから「B法」が「A法」より優位性を発揮するのは、全体の1~2割の症例でしかないということになります。
そのためわれわれの施設では、まず習得しやすい「A法」を教えることにしています。
アルト新橋クリニック 赤木一成
とても分かり安い記述で、自分もこれまでの乱暴なやり方に何とかしないといけないと思っていました。先生の記載には大変分かりやすく参考になります。一つ質問があります。イラストで菅腔の見え方が単純化されています。このように認識することが重要とは思いますが、現実にはくしゃくしゃの画面であることが多いと思います。このギャップを克服するには、ひたすら経験を積むしかないのか、あるいは少し管を緊張させるよう積極的に水をいれるといいのか、御教示頂ければ幸いです。
赤木先生へ、質問スミマセンでした。本日3例に極力空気を入れず検査し、屈曲ではどうしようもない場合注水し、解説書どおりにできたようです。自分なりに納得できましたので前回の質問は撤回します。すみませんでした。とてもいい本で信じて精進します。お騒がせしました。
gorgo31先生
コメントありがとうございました。
おっしゃるとおり、クシャクシャすぎる画面ではlumenが認識しづらいことも多いので、そのような場合には最小限に注水を行っています。
残渣が多くて見にくい時も同様です。
でもなるべく水も空気も限界まで吸引した方が、腸がフニャッとなって言うことをきいてくれやすいので、軸保持するのに好都合です。
だから「水も空気も最小限」というのは、やはり無送気軸保持短縮法の最重要ポイントの一つだと思います。
しかしgorgo31先生とは…えらく強そうな名前ですね。
本名は東郷先生ですか?
やっぱり先生は内視鏡のときに「俺のうしろに立つな」と言われるのでしょうか?
こちらこそお返事深謝しております。吸引をメインですね、有難うございます。キャップを買いまして、大変ですが持ち方からフルモデルチェンジを開始しています。本だけであれほど技術を伝えるすべをお持ちの先生方の能力は考えられないほど深く、広いのでしょうね。
(ところで本名は、ちょっとこらえて下さい。gorgo31は13を入れ替えて、極端に弱いということです。背中に立たれると、逆に悪いけどたたないでよーと言うタイプです。)ご配慮有難うございました。
専門的なお話ではなく患者としての
質問でもだいじょぶでしょうか?
1年前に肛門の専門医のところで
LSISという手術を受け左側の括約筋を
少し切開しました。しばらくは
順調でしたが、やはり先が硬い便が
でると右側の背中側が少し赤くなっており
切れている感じがあります。
(ウォシュレットがしみる)
便秘はせずに快便ですが、先だけが硬い
便がたまに出るときに症状がでやすい体質
のようです。
手術をしてもやはり切れ痔の症状は
たびたびは繰り返してしまうのでしょうか?
イボ痔だとイボをとりのぞくとほぼ再発は
ないのでうらやましいです、、。
お世話になっております。
今、質問を確認しました。
この質問欄は、大腸内視鏡の挿入に関する、大腸内視鏡医からの質問を扱っています。申し訳ありません。
直接赤木先生にご連絡ください。