今日は大腸内視鏡検査はありませんでした.
大腸内視鏡の挿入方法についてのお話です.
(経験者しかわからないかもしれませんので,一般の方はごめんなさい)
無痛で早い大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の記録ブログ:大腸内視鏡today (6/15) – livedoor Blog(ブログ)
6/15のブログ内容(スコープを長く持って,大きく操作する!)に消化器内科のtomokun先生よりコメントを頂きました.とてもいいコメントなんですが,自分のブログのコメントに載らないので,ここにコピーせさせていただきます.
いつも読ませていただいています。
確かに上級者は肛門とスコープを持つ右手の距離が長いっと聞いたことがあります。
僕もそこんとこ気をつけてみようと思います。また、上級者は右手をベッドにつ
けず、浮かしているようにしている先生が多いように思います(特に挿入時からSDくらいまで)が、どんなものでしょう?たまたまかな?
tomokun先生,コメントありがとうございます.
先生のご指摘の通りです.僕も,いくつかの他施設を見学しそのこと(上級者は右手をベッドにつけず、浮かしているようにしている)に気がつきました.
最初は漠然とした感覚でしたが,若手ドクターのための大腸内視鏡検査法というブログの3/13の記事を読み,そのことを確信しました.ぜひご参照下さい.
個人的には,患者さんがのっている検査台に対して,「肛門—–右手」のラインが,初心者ほど水平,上級者ほど角度がある(右上がりで20-45度くらいまででしょうか)と認識しています.
言葉で言うのはとてもむずかしいのですが,この方が,よりデリケートにスコープヘッド(スコープの先端)を扱えるような感覚があります.
如何!?
ためになったと思っても,思わなくても,引き続き応援よろしくお願いします。
個人的には,患者さんがのっている検査台に対して,「肛門—–右手」のラインが,上級者ほど角度がある(右上がりで20-45度くらいまででしょうか)と認識しています.
とのコメントがありましたが,どうしてそういう風にしているか,理由が分かりますか? これが分かるようだと,良い筋しているかもしれませんが.回答をお待ちしています.
なお,小生を言うときには「仏の塾長さん」で結構ですので,よろしく.
仏の塾長さん、コメントありがとうございます。
上級者の方が、スコープの先端まで常にしっかり力が伝わっているので、わざわざ近くを持つ必要がないのだと思います。
(初心者は、ファイバーがねじれたりしてうまく力が伝わらず、近いところを握ってひねってひねってという感じなのだと思います。)
遠くを持った方が持ちなおす時間も不要で、より「おおきく」(しかし先端はデリケートに)操作できるのでしょう・・・・
質問の意味がちょっと違います.「遠くを持つ」理由ではなく,,「肛門—–右手のラインが,右上がり(20-45度くらい)で持つ」理由です.もう一度考えてみてください.
失礼しました.
右手–肛門ラインが台と水平の場合,内視鏡は自然と臍-心窩部と体の正中ラインへ向かいます.ここから,SDJ(左傍結腸窩)方向にヘッドを進めるには,常に右方向(回転)への「余計な」力を要します.その中で管腔にあわせてスコープヘッドを動かすので,自由度も少ないと感じます.
一方,右手–肛門ラインが右上がりの場合,スコープヘッドは自然にSDJ(左傍結腸窩)方向に向いているため,自由度が高い(スコープヘッドがより操作しやすい)状態でSDJ~脾彎曲へ挿入ことができる印象があります
いかがでしょうか?
お返事が遅れてすいません.ちょっと忙しくしていました.
右手–肛門ラインが右上がりの理由ですが,スコープヘッドをSDJに向けるためでしょうか.自分は以前よりSFに向けるためと考えていました.TCSが終わったときのスコープ全体の理想形は,クエッションマークの様になっています.その理想型を作るためには,SFまでの前半はスコープヘッドへの力の伝わり具合が落ちないようにSFの方向に向けてスコープを進めなくてはならなりません.その結果,被検者が左側臥位に寝ているため(すなわちSFは下側にあるため),右手–肛門ラインが右上がりになるのではと考えていますが如何でしょうか.
でも,こんな話は,TCSオタクの方以外には興味ないでしょうねえ.
仏の塾長さん、コメントありがとうございます。
SDJでは近すぎ(ファイバーの角度が急すぎ)
SFでは遠すぎ(寝かせすぎ)
のような印象があり、「左傍結腸窩」とまたまたマニアックな書き方としていました。
アドバイスどうもありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。