ひとつの例として、積極的にはポリープ切除しない施設/医師の考え方を紹介します。
基本的なスタンスは、
「定期的に見るのならば、大きくなったら切除すればいい」。
切除(ポリペク)に伴う出血や穿孔のリスクはゼロではないので、
小さいもの=有癌率の低いものでそのリスクをとる必要はない、
1年後に検査して大きくなるようならばそのときで十分でしょう、
という考えです。
小さいポリープを放置して4-6年後に検査しても、そのほとんどが同じ大きさだったというような内容の論文もあります。
ただし、この場合の「小さい」や「大きい」、「大きくなるならば」の定義は4、5mm~10mmと個人差があります(ある印象です)。
私も積極的には取りません。以前は全部取っていましたが昨今の医療不信の影響で、積極的には取らなくなりました。ただ、医師患者の信頼関係が全てなので、外来で長く見ていて信頼関係が構築されている場合は取ったりします。無症状の人で初対面の人が突然カメラで穴を空けられる、あるいは大出血を起こして開腹術を受けさせられる、それで納得できる患者さんはまずいないでしょう。外科医としてこのようなケースの術前説明は頭の痛い問題です。
名無し先生、ご来訪andコメントありがとうございます。
お久しぶりでございます。
私は、大腸内視鏡を請け負う施設の方針により、とったりとらなかったり、です。
経験上、とらない施設では、とってほしかったと後になりクレームつける人もいます。とる施設では、何か起これば、いきなりとられたけど採る必要あるの?みたいなことを言う人もいます。
私も、先生と同じことを考えています。
しかし、自分の家族/親戚/or自分の場合、かならず小さくても腺腫っぽいものはとってもらいます。
先日、自分のカミさんの胃カメラをしました。なめまわすようによく見て、何もでないだろうけど、一番荒れているところを生検しました。考え方はいろいろですが、自分の場合、やはり念には念をのスタンスです。