一般的に、左脳は、より論理的で情報の「詳細を分析」し、右脳はバラバラな要素を集め、そこから物事の全体像を認識する能力(統合)に優れているとされています。
左脳は「文」、「連続的」、「論理的」、「逐語的」、「分析的」な処理を得意とする脳です。左脳は特に要素がひとつひとつ順番に出てくるような、連続性のある物事の認識や、動作の順序をコントロールすることを得意とします。また、左脳は一続きになった一連の動作を制御するときにも活動します。
一方、右脳は「直観的」、「本能的」、「非線形な考え方」、「比ゆ的」、「美的」、「文脈的」、「統合的」な処理を得意とする脳です。右脳は、複数の物事を同時に処理することを得意とします。多くのものを一度に見る、幾何学的な形のそれぞれの部分を見て全体的な形状を把握する、ある状況における要素をすべて見てその意味を理解するなどの活動を行います。
左脳、右脳、どちらがいいといいたいわけではありません。二つの脳半球はオーケストラのように協力し合って働いています。協力することで全体として統合的に機能し、一個の完全な脳を形成するようにできています。
私の大腸内視鏡の挿入方法は、多くの巷の本にあるような理論的かつ分析的(≒左脳的)な内容以上に、「感性」「感覚」的な内容を意識しています。
決して理論を軽んずるわけではありません。
しかし、理論と感性(左脳と右脳)の協調(ハーモニー)により、いい調和(シンフォニー)が達成できると感じています。
この感覚を少しでも伝えることができればうれしく思います。