7月30日のブログ記事:大腸癌にならないために・・・に、ご質問(コメント)を頂きました。
内容的に、一般の方々にぜひ知っていただきたいので、ご紹介させていただきます。
(一部省略byコロノ助)
先日の健康診断で便潜血が(+)となり、ずっとお腹の調子も悪かったためきちんと検査を受けておこうと市の指定の内科にかかったのですが、注腸検査を勧められました。
お 決まりの3分診療、私と目を合わせることもなく、私がバリウムについての不安を訴えたところ「そんなの(医療事故)は何万人に一人で、どの検査だって同じ」と言われました。
大腸内視鏡の話は全くありませんでした。バリウム検査の予約を取って帰宅したものの、もし注腸検査でポリープが見つかったらまた下剤を飲んで改めて検査を受けなければいけないのかと思い当たり、検査はキャンセルして他の病院を探そうかと考えています。
私の判断は間違っているでしょうか??
以上に対し、コロノ助はこう答えました。
ご質問ありがとうございます.
現在は、便潜血+の場合、全結腸の大腸内視鏡検査をうけるのが推奨されています。
少し前までは、便潜血+の場合、①注腸検査+S状結腸までの大腸内視鏡、もしくは、②全結腸の大腸内視鏡検査をうけるのが推奨されていました。(実際①は注腸のみで済まされることが多かったですが)
こんなこと抜きでも、お気づきのとおり、注腸で何か見つかれば再度下剤を飲んで大腸内視鏡となります。時間のある人、過去に大腸内視鏡の苦いつらい経験がある人、どうしても大腸内視鏡が嫌な人、以外は最初から大腸内視鏡がいいかもしれませんね。
ちなみに、医者で胃/大腸でバリウム検査受けている人を僕は全く知りません。みんな内視鏡です。
外来担当のDr(もしくはその施設)とあまりいい「関係」が築けなさそうでしたら、現在の予約はキャンセルし他の病院を探すことに異論は全くありません。
生涯の伴侶を探すつもりで、今回以降も必要に応じて安心してかかれるDr(施設)を探してください。
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はじめまして。
現実味のあるコメントしていただき
本当にありがとうございました。
よく考えると先生のおっしゃるとおりですよね
また、おしてきの程よろしくお願いします。
注腸を最初に勧めるのは何らおかしいことではありません。CFのほうが穿孔を起こす確率が明らかに高いからであり、また、無痛でできる医者がはたしてどれだけいるか、という疑問に達します。ほとんどの医師はCFを無痛で行うことはできない人たちです。院内に無痛で行う技術を持っている人がいればCFを勧めますが、そうでないなら(患者さんが苦しむ姿が予想できるので)注腸を勧めます。
名無し先生(?)ご来訪andコメントありがとうございます.
先生の意見も,しっかりした考えのDrとしての貴重な意見と思います.尊重します.
現在のrecommendationは大腸内視鏡であることをちゃんと患者さんにinformして,その上で穿孔や痛み云々の話をするべきと思います.
もちろん,そこで「自分の施設で大腸内視鏡を受けてた人の満足度調査は〇〇点です.」と客観的なデータとして示せるよう,コロノピストは心がけるべきと思っています.
患者さんに注腸を勧める以上,その先生はもちろん自分自身や御家族でも注腸を選択するのでしょうか?
自分の時は大腸内視鏡というならば,少し理不尽な感じがします.その理由までも含めて患者さんに説明されているDrはそんなに多くないと感じていますが,いかがでしょうか?
本当に医師でバリウム受けている人,全く知りません.この事実が一番伝えたかったです.
コロノ助先生、お返事サンキューです。
密かに毎日このブログ覗いています。
私も無痛、短時間を目指していますが、まだまだまだまだ・・です。
今度、上達過程みたいのも書いて頂けませんか?何がブレイクスルーだったのか、とか。
名無し先生,御丁寧にありがとうございます.
密かに覗かず,ぜひ宣伝してください.
僕も全例「無痛で早く」できているわけではありません.
あくまでそれを「目指す」医師の検査ブログですので・・・
ブログのネタはなくなる事が多いです.そんなわけもあり,日々の挿入時間を書いているようなところもあります.(実は他人の挿入時間って興味ありますよね)
ブレークスルーはいくつかありました.
ぜひ,今度そのネタで書かせていただきたいと思います.
ありがとうございました.
時間がかかっていたときのことで教えて頂きたいのですが、ブスコパンは追加投与していましたか?短時間で挿入できれば追加投与はもちろん不必要なわけですが、時間がかかると蠕動運動が始まって、(そのせいか?)ヒダを超えにくくなります。そのため私は現在、
「無痛にこだわると、SD越すまでに時間がかかりすぎてブスコパンが切れてしまうため、ライトターンショートニングも辞さない。」という姿勢でやっています。本末転倒な気もするのですが・・。また、当院では鎮痛剤やsedationは使えないため、これもストレスの原因になっています。
もうひとつ。挿入時のairは完全に無送気ですか。
名無し先生、ご質問ありがとうございます。
鎮痛剤使用のときは静注、不使用の時は筋注ですが、ブスコパンの追加はしたことありません。
挿入時は完全に無送気ではありません。
ごくごく少量は入っています。ただし、脾彎曲に行くまではなるべく「水」でやっています。
しかし、やはりSDあたりで手間取ると心の余裕もなくなり「水」でなく空気になってしまっていて、反省です。
挿入方法は「感性」任せなのでなんともいえませんが、これを理論で説明できるようになりたいです。
僕は医療はサービスと思っていますので、
鎮痛剤「も」使える環境で、患者さんの要望により使わなくても無痛でできるようになりたいと思っています。