今日はキャップあり、鎮痛剤あり、鎮痙剤ありの施設で4件の大腸内視鏡を請け負いました。
盲腸までの到達時間は、
24分52秒、3分41秒、直腸病変までのため測定なし、残便多量で中止、でした。
最初の方は、帝王切開後の癒着+++、2人目は胃切後で癒着軽度+、4例目は回盲部切除後で癒着+++でした。
せっかく下剤を飲んでいただいたのに、検査を中止する判断をするのは非常に難しいです。
検査を続行する理由
・わざわざ時間を作って今日来ていただいた
・がんばって下剤を全部飲んでいただいた
・患者さんの希望と自分の意地(?)
検査を中止する理由
・残便が多すぎて視野不良で挿入時に腸管を損傷する可能性がある
・この中で挿入したとしても、よほどの病変でない限りは見つけられそうもない=危険をおかしてまで挿入するメリットがない
・その判断をする時までの挿入具合(まっすぐ入っているか、伸ばしてしまったか等)
・それまで要した時間
大腸内視鏡をやりつつ、以上のことを考えます。
そして「中止」となるわけですが、はたして、「中止」という言葉が適切かはわかりません。
トイレに行ってもらったり、浣腸をかけてから、仕切り直してやるのであれば、「中断」、
翌日や後日再度行うのであれば、「延期」(?)、
なのかもしれません。
あなたはどう思われますか?
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残便多量で中止になるのは、心身共にしんどいし、医療不信にもなるかも・・・と、私は思います。
だったら、残便にならないような前処置をしっかりするべきかなぁと。
以前私が内視鏡検査を受けた病院は、専門病院だったため、下剤と浣腸はかなりしっかり行われていました。
2リットルの下剤を飲んだ後、最低3回は1回につき1リットルのお湯を腸に入れ、綺麗になるまで続けられました。そして、看護婦さんの便チェックも何度もありました。
完璧に綺麗になるまでは個人差もあるでしょうが、2リットルの下剤を必死で飲んだのに中止になってしまうのは、本当につらいと思います。
それを告げなければならない医師もつらいでしょうが。。。
モモコ様、コメントありがとうございます。
以前のその病院はかなりハードな「準備」ですね。それほどまでのものは聞いた事がありませんでした。
反対に、1L程度でもきれいになるひともいらっしゃるのも、事実です。
個人個人に合わせて、飲む前から「適量」がわかるようになるといいと思います。
僕は、まずは、所見用紙に残便具合を書いておき、来年以降の参考に、と思って日々やっています。
そうですね。その人の「適量」がわかるといいですね。
1リットルで綺麗になるなら、あともう1リットル飲まなくて済むのですからね。
自分の適量を病院が把握していてくれるのは、とても良いことだと思います。
そういうのが信頼になり、落ち着いて検査を受けられると思います。
先日胃カメラの検査を受けましたが、とても若い女医さんが担当で、指導医がそばで指示しながらの検査でした。人を見かけで判断してはいけませんが、なんとも微妙な不安がありました。