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大腸内視鏡をやられているDrよりお問い合わせがありました。
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S-topパスについて教えいただきありがとうございました。
今回はRsの右展開について教えていただけないでしょうか。
 Rsを右展開できたときはS-topを形成せず挿入される感じがしています。
 私の場合Rsはほぼ全例11時~1時にきますので引き気味でupを少しずつ増やして
右トルクをかけて右展開させるようにしています。
 うまくRsを右展開できない場合はRsで左トルクをかけRsをパスするとすぐさまダウン気味で右に切り返してSを進みますがこの場合Stopが形成されることが多いように感じます。
 先生はどのようにしてRsを右展開させていますか。御教示の程よろしくお願いいたします。
 またどうしても右展開できないケースもおありでしょうか。その際の対処法についてもお教え下さい。          
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S-topパスについて、少しでも伝われば大変うれしく思います。
 
Ans.
Rsの右展開について
先生の言わんとすること(やろうとしていること)は何となく伝わってきます。
僕自身は、これまた感覚的な話で恐縮ですが、fiberの「先端を落とす」感覚に尽きます。
fiberを曲がりの弱りペアンくらいにして、アングル操作はほとんど使いません。

右手指先でfiberを多少転がしながら、左手は方から腰の高さで肘を軸に動いています。(肩を軸に動かす先生もいるようです)
そうすると、先端が直腸内(膨らんでいない)にどんどん「落ちて」行きます。
 
それでうまくいかないものもあると思います。
先生のおっしゃる「またどうしても右展開できないケース」はあります。
(たぶん、「落とす」感覚をマスターするとそうなるケースは少ないと思っています。)

 
その時は、
 患者さんに息を吸ってもらいホールドし、押してみる。
 左側臥位から仰臥位にする。
 左側臥位のまま、臍と恥骨結節の間を押してもらう(太っている人ほど臍側)。
 仰臥位にして、腹押し。
などの方法でいきます。

 
細か過ぎるところにこだわらずに、抽象度を上げて考えられると、視野が開けてくると思いますが、いかがでしょうか?

僕自身、上手な先生の内視鏡を教わるときは、細かいところを見るのではなく、全体の組み立て方、そのアイデア・イメージ方法を五感で感じるように意識していました。
右脳的・感覚的に言うならば、
枝・葉ではなく森を意識する、
バイオリンやチェロの指使いを見るのではなく、オーケストラ全体を指揮者がどのような意図で奏でているのかを意識する、です。

わかりにくくてスミマセン・・・
 
 
 
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