先日,このブログ経由でご質問を頂きました。
内容的に、一般の方々にぜひ知っていただきたいので、ご紹介させていただきます。
注腸検査の結果、7ミリのポリープが発見されました。内視鏡で切除できるとのことで◯◯市内の施設を紹介され検査の説明を受けましたが麻酔は一切しないとのことでした。 ・・・
でもどうして麻酔する病院と麻酔しない病院があるのでしょうか?
麻酔なしで痛くないなどということがあり得るのでしょうか?
意識を失わせてくれる(全身麻酔)病院があるそうですが本当ですか?
本当は麻酔の有り無し、どちらがよいのでしょうか?
以上に対し、コロノ助はこう答えました。
注腸で7mmのpolypとのことでしたら、まずは大腸内視鏡を受けて、必要に応じてとるべきと思います。
実際の検査ですが、「麻酔」はどこでもしていません。たぶんおっしゃっているのは、「鎮痛剤」のことと思います。その施設は「鎮痛剤」も使わないということと推測します。
鎮痛剤を使う、使わないかはそれぞれの施設(またはDr)の信念/経験/設備によります。
設備に関して、
鎮痛剤を使用する場合は、注射後60分ほどボーっとしますので、いわゆる回復室(ベッドorソファー)が必要です。
回復室なしでもしているところはありますが、それはあまり感心しません。
ある程度、大きな施設か内視鏡に力を入れているところの方がこの条件は満たしているでしょう。
医者やナースなどの人数、時間当たりにこなしたい患者数なども影響します。
(鎮痛剤しないほうが、患者さんの入れ替えは早いですね、一般的に)
信念と経験に関して、
これはそのDrが今までどうしてきたか、どのようにやってきたかによります。
ここらへんは、融通の利かない医者は多いですので、期待しない方がいいです。
僕個人的には、
・鎮痛剤の使用に関しては、鎮痛剤を使用できる施設で、使用不要という患者さんには、希望に応じています。
・しかし、初めて大腸内視鏡を受ける人で、見るからに緊張していることがわかれば、再度使用をお勧めします。
・痛みの感覚は個人個人違うので、どの程度を痛いというのかは個人差がかなりあります。
・また、おなかに空気が入ってはってくる「不快感」を痛みという人もいます。
・最近は7/24と8/15に鎮痛剤なし希望の人の大腸内視鏡をしましたが、共に痛みなく満足のようでした。
やはり、鎮痛剤よりも大切なのは、医師と患者の信頼関係だと思っています。
・大切なのは、鎮痛剤ありでもなしでも、患者さんそれぞれの要望に応えられる技術と思います。
鎮痛剤なしでも「痛み」の絶対にない大腸内視鏡はありえます。あります。
意識を失わせるというのは、鎮痛剤の量が多いか、効き具合が強かったのでしょう。(全身麻酔ではないと思います。)
鎮痛剤使用の有無は、自分選んでください。そして、自分の希望を「かなえてくれる施設/医師を選ぶことが大切です。
(大腸内視鏡の後にも仕事とかあるようなら鎮痛剤の使用は勧めません。)
あなたの「名医」はきっとあなたの近くにいます。
あなたの「名医」に出会えることを応援しています。
当院のDr.も鎮痛剤・鎮静剤は使用いたしません。個人病院と言う設備面もそうですが、何よりDr.のポリシー・自信の表れではないのかと、思います。事前のインフォームドで、「痛み」を訴えられたら無理はしないこと。(戻り、伸びを直す・体位を変える・腹押しなどの工夫をします) そして、「痛み」を訴えたときは穿孔の危険性を察知も出来るので、と、おっしゃっています。ポリペクへの移行も会話もでき、内視鏡中の画面を見ながらの説得力のある説明もできると、おっしゃってもいます。
開業にあたり研修に(当院のDr.が勤務していた病院や指導医としていっていた大学病院に)行かせて頂いた折も、2つの病院では鎮静剤・鎮痛剤を使用していましたが、当院のDr.に限って!使用しておりませんでした。
私は内視鏡初心者ですので、この程度しかかけませんでした。
私は、患者さんが初回のCFの時は、患者さんのキャラクター、体型、IBS様の症状が無いか、便通、腹部症状の有無、腹部X-Pや腹部エコーでの消化管の状態、腹部手術の既往、婦人科や腹部臓器の炎症の既往、などの情報を元に必要そうなら鎮痛・鎮静剤の使用を勧めます。しかし患者さんの感受性はやってみないと分からない事も多く、初回は鎮静剤だけ使う事が多いです。二回目からは、鎮静剤も不要で大丈夫だと思うと提案はしますが、患者さんが希望すれば使用します。鎮痛剤はほとんど使いません。鎮静・鎮痛剤の影響で、検査後嘔吐や気分不良を訴える患者さんも居ますし、前処置から、検査後まで通して苦痛無く、また受けても良いと患者さんに思ってもらえたら自分の中では成功です。上部は下部より鎮静剤が必要だと思いますし、患者さんの検査の満足度は、医者の技術だけで解決できる問題ではないと思ってます。
新米内視鏡Ns様、ヤマクリ先生、ご来訪andコメントありがとうございます。
僕も、患者さんのキャラクターを見極めて、あとは臨機応変に対応、が大切と思います。
しかしやはり、やってみないとわからないのが患者さんの感受性ですね。
やはり、患者さんの満足度は、スタッフ全員でのホスピタリティーなども影響が大きいと思います。
今後ともごひいきによろしくお願いします。
今日初めて大腸の内視鏡検査を受けました。近くにある専門クリニックですが、先生のポリシーなのか、原則鎮痛剤なしです。
夫が去年・今年とポリープを切除して貰っているので、初めてとはいえ、かなり心の準備は出来ていました。
実際検査を受けて、この検査に鎮痛剤は必要なんだろうか?と疑問が湧いてきました。時折うっとお腹が痛くなる時も数回ありましたが、痛みに弱い私でも我慢できる程度のものでした。
やはり、なによりキツイのは、検査前の2リットルの下剤を飲むことです。せめて半量になったらいいのに・・・。因みに、私は22回もトイレ通いしました。