何が「高級」かは色々なご意見があると思いますが、患者さんが苦痛を伴わないなら、それもまた‘高級’な挿入だと思います。
最も高級な挿入法は、痛みどころか、腸管に極力圧を加えず丁寧に短縮を心掛けて初めて達成できると思います。
鎮痛剤使用のみに慣れてしまうと、多少のプッシュを用いてもOKになってしまいます。
大腸内視鏡トップエンドのDrであれば、この方法で割りきれば3分以内もざらにでると思います。
しかし、慣れてしまうと、鎮痛剤なしの患者さんにはやさしくない挿入方法になってしまいます。
「左側臥位のまま脾彎曲以降をやると、サクサク行く人では時間もかからないしラクですが、どうしても横行結腸が多少なりとも伸びてしまう人がいます。
鎮痛剤使っているし、少しだけだから、時間を優先・・・と思っていると、左側臥位のまま挿入ですが、
自分がやられるとしたら、体位変換して、全ての人にやさしい挿入を希望します。
そんなわけで、最近はroutineな体位変換を心がけています。
自分が受けるときの理想の挿入方法、これも「高級」な挿入法と思います。
最近は、私も「高級な」挿入法にこだわっているので、たとえ挿入時間が9分だろうと何も恥じることはなく、満足納得いく挿入であれば、それにやりがいを感じられています。