こんにちは。
「無痛で早い大腸内視鏡検査の記録ブログ」をお読みいただきどうもありがとうございます。

 これからしばらく動画で、大腸内視鏡にまつわる話をしていきたいと思います。まず1回目は、大腸内視鏡検査の名医の選び方というお話をさせて頂きます。

 

 ポイントは3点ありまして、1つはまず、あなたがなぜ大腸内視鏡検査を受けるのか、目的を明確にして、その目的に合った施設を選びましょうということです。

 また2つめとして、ポリープがあったら当日に切除ができるのか、または切除は後日になるのか、あるいは別の施設を紹介されるのか、施設を選ぶ目的というのはそういうことまで考えなくてはいけないということです。

 そして3つめ、これが一番大切なのですが、あなたの外来の担当医ではなくて、じっさいに内視鏡検査をやってくれる大腸内視鏡医の担当者の顔が見えていますか?どうやったら、その担当者がうまいのかどうか、常勤なのかバイトなのかが見えるか、こういった話をしたいと思います。

 

 まず1点目ですが、目的を明確にして、その目的に合った施設を選択しましょう、ということで、まず、あなたが今回、大腸内視鏡検査を受けるのはどうしてでしょうか。

 人間ドックや定期健康診断で、便潜血、つまり便に血が付いているかどうかの検査で陽性としてひっかかったから、検査を受けるのか。それともバリウムの検査、注腸検査でポリープがあるとされたから、そのためにもう1回やるのか。もしくはかつて大腸がんの手術をしたりポリープを切除したことがあって、だからまたないかな、ということで検査するのか、こういうことによって選ぶ施設というのは全く変わってきます。

 もしがんの手術やポリープの切除をしているというのであれば、同じ施設を選ぶというのが原則ですし、もしその施設が何らかの理由で気に入らないのであれば、似通った施設を選ぶのが大切だと思います。

 もし検診とかで便潜血陽性となって検査を受ける場合は、必ずしもポリープがあるとは限らないわけですから、利便性のいい所、たとえば土日にやってくれるとかサービスのいいクリニック、融通のきく所、交通の便のいい所などを考えて選べばいいのではないかと思います。

 

 2点目の、当日ポリペク(ポリペクトミー=ポリープ切除)か後日ポリペクか、という話です。

 ポリープがあると大腸の場合、たいていは切除することになります。というのは大腸がんのほとんどはポリープからできるからで、だからポリープのうちに切除しておこうということです。

 ポリープはほとんどの場合、腺腫、アデノーマというものなのですが、これは大きくなるについれて大腸がんを含む確率が上がってきます。たとえば1㎝を超えていると約15%、2㎝を超えていると約3割、3㎝を超えていると約5割の確率でがんを含むと言われていますから、ある程度のところで切ってしまった方がいいということになるわけです。

 ではそれを当日やるのか後日やるのか、ということですが、もちろん外来でポリープ切除をできる大きさには限度がありますが、大きなポリープというのは頻度は少ないわけで、多くの方は外来でポリープ切除をやっている施設であればその日に取れるのではないかな、と思います。

 ただ、今の日本の保険制度では、患者さんを入院させた方が儲かりますから、とくにベッドのある病院・診療所なら後日入院ということが多いでしょう。もっともポリープ切除とはいえ、これは手術なので、もう一度あらためて説明をして後日入院という方が、安全・安心という意味では理にかなっているというように、いろいろな言い分があると思います。

 あなた自身はどうですか?検査の当日にやってほしいですか?それとも後日、落ち着いて、心構えをもった上でやってほしいですか?

 そこら辺のあなたのニーズと、施設が提供できことを見極めて頂きたいと思います。

 

 3番目のポイントとして、大腸内視鏡担当医の顔が見えているかということですが、これはしっかり調べた方がいいですね。

 ただし、くれぐれも、「○○県に住んでいますが、いい施設を教えて下さい」と私に問合わせるのはやめて下さいね、それは全部スルーします。私が信頼するドクターは、リンクにあります。

 クリニック、もしくは病院を決めたらそのホームページを見て下さい。大腸内視鏡検査に力を入れている所であれば、独立した内視鏡検査科とか、大腸内視鏡検査についての独立したページがあるはずです。そしてそこに担当医の顔とか経歴が載っていると思います。

 やはり、卒業後5年以内の先生というのは、それほど上手な人は多くないのではないかと思います。私自身もそうでした。卒業後、10年、20年という方がいいのではないかと思いますし、その施設でどれくらいの件数をやっているかというのも指標になります。

 あと、外来診療表のようなものがあったら見て頂いて、週に3、4回外来をやっている先生は常勤であることが多い、つまり何かあった時にその病院に行けば先生に診てもらえる確率が高いということです。

 逆に、週に1回しか名前がない先生、あるいは大腸内視鏡検査の担当医の名前がないような場合は、もしかすると単なるバイトの医者がやっているだけかもしれません。そういうバイトの医者というのは、1~2年ないし2~3年で、医局派遣などで交代になるので、親身になってやってくれるとは限りません。また同じ先生に10年フォローしてもらうというわけにもいきません。

 その辺りは、あなたが何を求めるかにもよりますが、私はできれば、常にその病院・クリニックにいる先生で、いい先生に出会えればいいなと思います。もちろんバイトの先生でも開業の時からずっといるとか、半常勤みたいな形でいる先生ならいいかもしれませんが、ともかく、顔の見えない先生の所で申し込むというのは、誰がやってくれるかわからないわけですからリスキーですね。その辺りを考えて頂くとよいのではないかと思います。

 

 以上、大腸内視鏡検査の名医の選び方というお話をしました。3つのポイントの1つめは、目的をはっきりさせて、目的に合った施設を選びましょうということ。2つ目は、当日ポリペクなのか後日ポリペクなのか、方針を明確にしましょうということ。3つ目は、大腸内視鏡検査医の顔が見えていますか、ということでした。

 このお話が、あなたの良い大腸内視鏡検査に結びつくといいと思います。ありがとうございました。