●そして、結論は、あくまで参考値、心配なら生活習慣の見直しを!
大阪府や茨城県など全国6地域に住む男性約28,000人の追跡調査から喫煙や飲酒といった大腸がんのリスクを突き止めてこの計算方法を開発しました。別の地域の約18,000人に当てはめると、予測とほぼ同じ発症割合になったといいます。
この簡易な計算方法では、大腸がんとの関連が指摘されている年齢、肥満(BMI(肥満度指数))、身体活動(日々の活動量)、飲酒、喫煙の5項目で、危険度に応じて点数を割り振っています。
そして、この合計点数で10年間の大腸がんの発症確率を導き出しています。当然ながら、飲酒や喫煙を控えれば、発症確率は低下します。
対象は、あくまで40~69歳ということです。
計算法では、40~44歳を0点、45~49歳を1点などと数値化しています。そしてBMIが25未満は0点、25以上は1点、飲酒では、飲む頻度や量に応じて0~2点、その他には、喫煙習慣と運動する量に応じた点数を設定しています。
この5項目の合計点により大腸がんの発症確率を算出しています。確率は0・2~7・4%になります。
たとえば、50歳の男性で、BMIが27、普通の活動量で、飲酒はほとんどせず、たばこも吸わない場合、確率は0.9%になります。(下の表を参照)
ちなみに私自身をやってみると・・・52歳の男性、BMIが23、運動は全くせずで、飲酒は毎日晩酌、たばこは一日40本・・・確率は2.4%になります。
同センターでは、確率の数値そのものを気にするよりも、生活習慣を見直すきっかけにしてもらいたいし、予測できる確率はあくまでも参考程度だということも理解して欲しいと言っています。
中高年の男性で、大腸がんが心配な人が、「生活習慣を変えるだけで発症リスクが変わるんだ」ということを実感してもらえれば「良し」ということです。
(「独立法人国立がんセンター」のホームページより)